動脈硬化(静かなる殺人者)はどのようにして起きる?
1、内皮細胞に傷がついた際、血中のLDLコレステロールが多いと、損傷した部分から内皮細胞の内側に入り込みやすくなる。
2、内皮細胞と血管壁の間に入ったLDLコレステロールは酸化されて、体に不要な酸化LDLへと変化する。
3、酸化LDLは毒性を持つため、排除すべき異物とみなされる。すると、免疫細胞のマクロファージがやってきて、酸化LDLを食べるが、酸化LDLが過剰にあると、食べきれずに死んでしまう。
4、血中にLDLコレステロールが多い場合はこの反応を繰り返し、内膜の内側でこの「プラーク」(マクロファージが死んでできた、かゆ状のもの)が肥大化していく。
5、さらにこの際、「線維化」と呼ばれる、組織が硬くなる現象が起きるため、動脈の柔軟性が失われてしまう。
動脈硬化の進行を防ぐために気をつけること
動脈硬化は特に自覚症状もないまま、静かに進行していき
ます。その進行を抑えるには、さきほど挙げた「危険因子」の
中で改善できるものは改善していくという姿勢が大切です。
加齢や性別などはどうにもなりませんが、糖尿病、高血圧、
脂質異常症など生活習慣病については、それらの治療をしっ
かり行っていくことが動脈硬化を進行させないために大切
になります。
また、肥満防止や禁煙など生活習慣の改善は動脈硬化を
防ぐだけでなく、生活習慣病の治療や体全体の健康に良い
影響を与えます。
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